村瀬 隆史

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氏名
村瀬 隆史(むらせ たかし)
山形大学理学部物質生命化学科・准教授

連絡先
〒990-8560 山形県山形市小白川町1-4-12
Tel: 023-628-4588(ex. 4588)
E-mail: tmurase[@]sci.kj.yamagata-u.ac.jp
(お手数ですが、カッコを外し半角英数に直してご使用ください。)


出身
岐阜県揖斐郡
(1978年10月30日生)

学歴
1997年  3月 岐阜県立大垣北高等学校 卒業
2002年  3月 京都大学工学部工業化学科 卒業
(所属研究室:齋藤 烈 教授)
2004年  3月 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻修士課程 修了
(所属研究室:橋本 和仁 教授)
2007年  3月 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程 修了
(所属研究室:藤田 誠 教授)

学位
博士(工学) 東京大学

職歴
2007年  4月 日本学術振興会特別研究員(PD)
2007年12月 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻・特任助教
(所属研究室:藤田 誠 教授)
2012年10月 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻・主幹研究員
(所属研究室:藤田 誠 教授)
2014年  4月 山形大学理学部物質生命化学科・准教授(PI)

専門
有機化学・超分子化学・ナノ空間化学

研究業績
研究業績は こちら をご覧ください。


教育・研究方針
自分で機能性分子をデザインし、それを合成できる力を身につけることを目標にしています。 「想像」して「創造」することを大切にしています。
理科系の文章を書く技術(作文技術)の習得や向上に力を注いでいます。


趣味
• ランニング
週末に10 kmほど走っている。4回生で研究室に配属されてから走るようになったので、もう15年以上続けている。体力がないと研究は続きません。近年はフルマラソンの大会にも参加するようになった。ただし、何とか完走できるレベルで全然速くはない。頂上を目指すことを目的とする通常の登山ではなく、長い距離を歩くことを目的とするロングトレイルに関心がある。研究生活(いや、人生そのもの?)にも類似しているかもしれない。

• 読書
ジャンルはほとんど問わない。乱読(積読)状態。書店でおもしろいと思った本は迷わず買う。まずは買って手元に置いておく。「まあ、あとで買えばいいか」と思う本は大抵あとになって買わないことが多い。昔は本で自宅や研究室の居室が占領されていたが、最近は電子書籍化(自炊)のおかげでスペースにゆとりが生まれ始めた。

• 映画・演劇鑑賞
学生のころは映画をよく観ていたが最近はほとんど観ていない。生の舞台の迫力と音楽には圧倒される。言葉が分からなくても雰囲気でその世界観を楽しめる、いわば万国共通なショーを好んで観ている。

1つの作品を作るという意味では、映画等は化学の研究と似たような側面をもっているのではないかと思っている。役者の個性・魅力・技量を活かして1つの作品を作り上げるのが監督の仕事であり、その関係は化学の研究においては、「化合物」と「研究者」にあたるのではないだろうか。新規化合物の合成は、未知の力を秘めた新人発掘に相当するであろう。また、新規機能発現は、役者がもつ新たな側面を引き出すことに相当するであろう。「物」と「人」との関係なので直接対話をすることはできないが、自分が作った化合物を大切にし愛着をもつと、それに応えた成果をもたらしてくれると信じている。

• 食べること
食べ放題で元を取ろうとして食べ過ぎ、いつも後悔している。昔ほどは食べられなくなった。食べるために走るのか?走るために食べるのか?よく分からないがどちらも正解であろう。最近になってようやく、”Hungry is the best sauce.” だと分かるようになった。ランニング後は何でもおいしく感じる。

• 旅
Life Well Travelled. It’s not just about travelling well, but also about living well. The experience of travelling well is an important part of living well.

巷で言う弾丸トラベラー。上にあげた趣味をまとめて行おうとしている。旅先でもできる限り走りたいと思っているため、(荷物になるが)ランニングシューズをもっていくことも多い。街の雰囲気をつかむには、朝走るのが手っ取り早い。

不思議なことに、机の前に座って、ものごとをあれこれ考えるよりは、移動中や旅先でアイデアをふと思いつくことの方が多い(しかし最近は過度に期待しすぎである)。アイデアが浮かぶ場所は欧米では4B = Bar, Bath, Bed, Busと言われているようで、Bus(=乗り物に乗って移動している時)に相当するのであろう(ランニングも広義の意味ではこれに相当)。

昔から方向感覚はよい方で、道に迷うことはあまりない。知らない土地でも地図さえあれば何とかなるし(しかも最近はGPSを利用したMapのおかげで便利になった)、旅先では、行き先が分からず道に迷っている状態をあえて楽しんでいることもある。Travel or Trouble? 旅はリアルRPGなのだと実感する。

しかし、旅先での登山で道に迷ったときは本当に焦った。コンパスをもってくることを忘れており(そもそも、この時点でアウト)、地図があっても自分の現在地が分からず、方角も分からない状態(登頂後の達成感もあってか、山中にある行き先案内板のみに頼って地図を見ずに下山していたのも誤りであった)。そして、道に完全に迷ったと分かったときの折からの雨。日はどんどん暮れていき、辺りは暗くなり始める。周囲を見回しても、日中は見かけた自分と同じような登山客はもう誰一人いない。眼鏡は雨の湿気で曇り、視界は最悪な状態。分岐点で手持ちの地図と照らし合わせて現在地を推測し、等高線の間隔が非常に狭い斜面を選んで一か八かで急降下。暗闇の中、ヘッドランプの灯りを頼りに歩き続け、ヘトヘトの状態で泣く泣く下山できた(下山後、帰りの交通手段を完全に失っていたため、宿泊先のロッジまでさらに8 km歩いた)。
登山は下山の時の方がはるかに危険であり、事故が起こりやすくなる。Finishは山頂に着いた(ピークに達した)時ではないことを身をもって体験した時であった。下山できなければ遭難である。

ものごとが順調に進んでいるように思える時こそ、科学的に確かな指針に照らし合わせて本当に間違いがないか確認することは大切な作業なのだと改めて思う。周囲の雰囲気のみで判断して、正しいと思い込んで進んでいる方向が、実際にはとんでもない方向に進んでいることさえ起こり得る。ものごとは、StartさせることよりもFinishさせることの方がはるかに難しいと感じている。一時中断で休止の状態、それがPauseなのか(Restartできるのか)それともStopなのか(もうやらないのか)は常に判断に迷う。

あの時に登った山の地図を今でも見返すときがある。しかし、どこで道を間違えたのか、未だに分からない。